大前研一さんによると農地は油田と同じくらい重要。日本はアジアのイタリアに。


何年も前の発言だと思いますが、大前研一さんによると、これから農地は油田と同じくらい重要になるそうです。

実際に、中国はコンゴ、ザンビア、フィリピンなど、韓国もマダガスカルにウン万ヘクタールの農地を購入し、世界各国が世界中で農地争奪戦を行っているそうです。

「日本の農地も狙われているのか!?」

と思ってしまいますが、ここで言う「農地」とは、地平線の果てまで農地が続いているようなことを指すようで、日本のようにあちこちに小さな畑や田んぼが広がっているというのは今のところ違うようです。

大前さんは、「モチはモチ屋であれ」というような考えを持っているようで、日本のように農地そのものが大規模生産に向かずに効率化できないところに大量のカネかけるのではなく、効率のいい海外から輸入してしまえというもののようです。

日本のこだわりの農作物は、ほぼ嗜好品のような位置づけで、国内海外の金持ちなどに販売したらいいというような感じだと思います。

農家への手厚い保護のために使っている大量の金をやめれば、他の競争力を高められるところに使えるという意味だと思うのですが、言われてみればそうですが、気分的には反対の感情が強いです。

しかも海外での農地買収ということは、不作とかで食料危機が来たときは、現地の人たちが食わずに、日本に優先的に輸入するということのようなので、それはあんまりだと思います。

そう思う理由は、やはり日本では耕作放棄地がたくさんあり、減反とかまでしているので、世界全体の食料をなんとかするための責任を果たしていないように思うからです。あと、食品の廃棄とかもそうですね。

個人的な願望としては、地元にある耕作放棄地のようなところをうまい食べ物で覆いつくしたい。

大前研一さんの言うように、非効率だとしても、私のような非農家が夕方とか週末とかだけ作業しても、米作ったり野菜作ったりできるし、それが楽しかったりするので、非効率な部分は楽しみとして補ったり、それこそ海外産と値段の勝負をするのではなくて、徹底的に味や健康などを追求したようなものを作ってカバーするしかない。

ちきりんさんの本を読んでいるときに、日本はアジアのイタリアを目指せと書いてありましたが、まさにそうだなと思いました。

イタリアなんか経済的にはうらやましいところ全然なさそうですが、なんとなくうまいもん食って幸せそうとか、歴史のある雰囲気のいいところすんでいやがるとか、今どき職人が普通にいるのか、サッカーもなんか楽しそう、という文化的にはうらやましいところがたくさんある。

日本が目指すのは中国韓国や今伸びている東南アジアとかと張り合うんじゃなくて、そういうところで張り合って厳しい競争をしている人たちが、息抜きに来たり、ほっと一息いれたりたまの贅沢をするためになんか買ってくれるようなのを目指すのがいいのかと思います。

というわけで、耕作放棄地をうまいもんで覆いつくして、その過程も多くの人にとって楽しみになるようにがんばっか。

 

日本はアジアのイタリアに(ちきりん日記)http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100730

 

~アウトソーシング(外部調達)の第三の波 ― 海外農地の買収~