土壌を守る事は農家だけの責任ではないという視点から、バイオ炭を普及させるための新しい仕組みを考えてみました。


僕の研究テーマのひとつが、炭を使って土壌を改良して、将来の食糧生産を安心にすること、そしてもうひとつが「フリー」という本で話題になったように、いろんなものの無料化やお金の流れや商売の仕組みなどの変化。

今までは、お金を払った人がサービスやモノをもらうというのが当たり前でしたが、今はNPOとかインターネットの商売はサービスの受け手が基本的に無料でサービスを受けることができ、NPOの場合は例えば貧困家庭の子どもの学習を支援するNPOの場合は、貧困家庭がサービスに支払をするのは難しいため、寄付者や応援者が事業を支えていたり、インターネットサービスの場合は少数の有料会員が多数の無料会員を支えているような感じです。

先日読んだブログとそのコメントを読んでいると、音楽業界ではCDを買う人は少なくなっていて、多くの人がYoutubeなどから無料で音楽を聞いていることがわかります。

音楽の価値とは??
http://blog.livedoor.jp/givemeyour/archives/52080337.html

「グレイトフルデットからマーケティングを学ぼう」という本では、グレイトフルデッドは、ライブでは録音自由にしていて無料のテープがすごく出回っていたけど、ちゃんとした音源のレコードが売れたり、ファンの連帯意識などもでき、特別な体験を味わえるライブに人が集まるようなことが書いてありました。

現代では基本的に録音した音源は無料になりつつあり、多くのミュージシャンはCDの販売以外での課金を模索していて、データになった音楽は無料で、有料のライブで稼いだらどうかという話もありましたが、ライブでの人集めも難しいようで、Youtubeの再生回数による広告収入の一部とか、ミュージシャンとお近づきになれるようなファンクラブとか、別の収益源を模索しているようです。

こういう流れは音楽のようなコピー可能なデータのビットの世界やNPOなどの社会貢献だけでなく、物質であるアトムの世界にも広がってくるのではないかと考えています。

僕は炭がタダになる方法を数年間模索しています。多くの農地の土壌が農薬や化学肥料などで劣化していることや、化石資源である化学肥料の価格の上昇や気候変動への作物の耐性など、日本の食糧事情にも様々な懸念があり、炭を入れることで改善される問題も多い。そして炭が多く使われれば、山もきれいになり、山から川、川から農地への栄養分の流れもとりもどすことができる。

しかし、農家に炭を使ってもらうには、かなり高額なお金をいただかなくてはならず、すでにブランド化された農家以外にそれを出すのは難しく、ブランド化して費用を吸収できるようにしようという動きも、すべてがブランド化できるわけでもない。

炭をタダにするために、農家や家庭菜園者が自分で簡単に人の迷惑にもならずに炭を作れるようにその辺にあるドラム缶にアタッチメントをつけるだけで煙も出さずに土壌改良用の炭ができるようにして使ってもらっているが、特に新潟の場合、雪がとければすぐに田んぼの準備をし、忙しいのが稲刈り以降も続くので、雪が降るまでのほんの1~2ヶ月しか炭を作るヒマがないという話も聞いた。

ドラム缶アタッチメントをどれだけ使いやすくして、手ごろな値段にしたとしても全ての農家が購入するわけではない。

しかし劣化の危機にさらされているのは日本を含む世界中の全ての土壌。

先日、土作りに熱心な有機農家と話した時に、日本中の土壌劣化が深刻になっていくだろうという話を聞いたときに、ピーンと感じたのは、土壌に対して責任があるのは農家だけではなく、そこからとれた食べ物を食べている全ての人にある。人まかせではいけない。

これと同時期に、イギリスでオックスフォード大学が中心に活動しているオックスフォード・バイオ炭・イニシアチブという団体が無料で炭とマニュアルを配り、数百人単位で自分の庭や菜園で炭を使った区域と使っていない区域の調査をしているという記事を読んだ。というかチャコールブラックスのウェブサイトに掲載していたのを再読した。

それで日本中…というより地元の農家に作った炭を配ることはできないかと考えた。炭の労力やお金の負担は、運動に賛同してくれる協力者を1口いくら(数百円~数千円)とかでお願いする。

それだけではなく、炭を土壌に入れてくれた農家に、もしいくらかでもお米や野菜をお礼や交換のような感じでいただけたら、それを協力してくれた人たちと分配。

例えば、月々400円で1kgの炭を入れることに協力してくれて、年間12kg。10人集まれば120kgの炭を土壌に入れることができる。

もし、120kgの炭と60kgの米を交換してもらうことができたら、ひとり6kgの米を得ることができる。

去年は結構作った炭を家庭菜園をしている人とかにあげていると、野菜や野菜から作った加工品をたくさんいただき、あげた量より多くもらっていたような気がする。

「○○kgの米と交換します」というような約束はできなくても、そうやってスポット的にいただいた米や野菜を新鮮なうちに、協力者から欲しい人に先着順や抽選で当たるようなおおざっぱな感じでもいいかもしれない。

「会員になってくれたら、○kgの米と交換します」だけだとあんまり面白くないけど、こういう抽選だとか、農家の顔が見えたりだとか、農作業体験の機会になったりとか、継続した米や野菜の購入につながってマイ農家とかになるようなコミュニティがつくれたら、面白くなるかもしれない。

おもしろいだけではなく、日本の食べ物の未来を守り、炭素固定にもなって温室効果ガスの削減にもなる。

どうでしょうか?意見や追加のアイデアなどありましたら教えてください。


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