国際協力



 

食料問題は、日本の自給率を上げて、毎日ゴミにして捨てているムダをなくせば済む話ではありません。

我々が身近な人たちとの関わりなしでは生きていけないことと同様、食べ物だけでなく、多くのことで他の国々と相互に依存し合う関係になっています。

食料も日本の国土での完全自給は難しい上、太陽発電などでエネルギーもある程度自給できるようになったとしても、製造するための原料は海外の特に発展途上国に依存するしかありません。

そのためにも積極的に政府だけでなく、民間レベルでも海外で活躍することで、国際的な地位を確保しておくことは大切です。

また、日本で自給率を上げて食料確保に努力したとしても、石油を好きなだけ使える我々の暮らしがある一方で、世界には30億人もの人たちが薪を燃料にしていることなどで森林破壊が止まらず、その結果、気候変動や異常気象などで日本の食料事情にも影響があります。

森林破壊は薪使用だけが原因ではなく、輸入木材に頼った生活をし、森林を切り開いた農場でつくったものを食べたり使ったりしている我々日本人にも大きく責任があります。

そんな損得感情や反省を抜きにしても、好きなものをお腹いっぱい食べられる環境に生きている一方で、10億人もの人たちが飢餓で苦しみ、毎日約20人もの子供が食料不足が原因で死んでいく。

子供が、軍隊に入れば食べ物が食べられるということで少年兵となり、人を殺す。紛争が止まらない。生きるために、自分の子供を人身売買する、など食べ物が不足することによって様々な不幸が生まれています。

それらの問題を少しでも軽減していくためのヒントが日本の山の中にあります。

それは、炭です。日本人が昔から行なってきた炭焼きや、ぬか釜などのアナログテクノロジー。

日本人がやらなくても、アメリカやヨーロッパなどの多くの団体などが、すでに炭や、ぬか釜とほぼ同じ構造で役割を果たすストーブを使い、問題解決に取り組み始めました。

日本人が関わらなくても、誰かがやっています。

しかし、先祖から受け継いできた日本の文化や伝統がこのまま廃れてしまうのではなく、世界を少しでもいいものにできる可能性があることがわかってきている以上、責任でもあると思っています。

そして、伝統文化の炭を使った国際協力の活動をすることで、世界的な視野で考え、活躍できる、アジアや世界の中での日本の未来を切り開いていく可能性を持つ人たちが出てくるためにも、国際協力に取り組んでいくつもりです。