今月号のWired誌は農業関連のヒントが満載。


今月号のWired紙が、農業関係のヒント満載。

こちらからPDFをダウンロードできるし、農業関連の記事の多くはウェブサイトで無料で読める。

ツボにはまったのは、Farmscapeという会社で、申し込むとプランターとともに家庭菜園のノウハウを熟知した専属農家が来てくれ、家の庭を家庭菜園にしてくれて週1回来て必要なことをしてくれるらしい。

Farmscape
http://farmscapegardens.com/

生産プロセスが良くわからないというのが、アメリカの消費者の不安のひとつのようだが、これだと生産プロセスが明確でしかもおいしい。

個人的には、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら野菜を育てるのが楽しいと感じているので、「プロにおまかせ式」の家庭菜園てどうかなぁと思うし、新潟みたいなところだと、周りに農家や家庭菜園の達人が多いので商売にならないように思う。

東京ではテレビでプランター菜園のイケメン講師などが出てきていたので、結構こういうサービス使いたい人がいるのかな。

まあ、ツボにはまったのはこれだけでなく、同じ会社が運営している「Good Eggs」というサイト。

goodeggs

Good Eggs
http://www.goodeggs.com/

アメリカで消費されている食べ物のうち、地産地消されているものは1%ほどしかない。

そこで、サンフランシスコの地元の農家やパン屋が自分の店舗を開設できる「Good Eggs」というサイトを立ち上げた。

これは、別々の店で買ったものを一括で発送できたり、指定した便利な場所へ仕事帰りに受け取りにいくことができるサービス。

記事によると立ち上げたロバート・スピロは、「突き詰めていくと結局、最も工夫すべきところはロジスティクスなんだ」とおっしゃっているそうで、言われてみればまったくその通りではないかと思う。

あ、あと見せ方もありそう。最近は多くのスーパーで、地元の農家が作りましたという野菜コーナーが設けられていて、スーパーの通常の品と比べるとタダみたいに安かったりするのですが、どうもラッピングがきれいでなかったり、冷蔵庫の上に置かれているわけでないのでしなびていたりとか、形がよくなかったりして、結局買わずに、普通のどこの誰が作ったかわからないし、それに比べると少し高い野菜を買ってしまう。

スーパーという環境では明らかに地場産のものは見劣りして見えてしまうので、戦う場所や見せ方も工夫したほうがいいように思う。

でもこのGood Eggsの取り組みは、面白い。地産地消というと、「地産地消したほうが地域経済にもいいし、環境に優しいですよ」という善意に訴えなければならない部分が大きかったし、野菜ボックスも一気に野菜がこんなに来ても困るとか、もっと小口で買いたいとかあるんですが、こういう利便性をとことん追求するという感覚は面白い。

今住んでいる三条だと、米は有機農家をたくさん知っていますが、野菜は自分で育てた野菜以外、どこで化学肥料とか農薬使っていないものを手に入れていいのかわからない。

ウワサによるとそういうところはないという話も聞くし、そういう小規模農家はうるけどスーパーの地場産コーナーとか直売所とかに並んでいるけど、やはり同じ土俵だと安いほうに価格を合わせたり、差別化しにくいとかいうことで、作っているほうもどうやって売っていいかわからないし、買いたい方もどうやって買っていいかわからない。

かと言って高いお金払って配達してもらうのもイヤだし、好きなときに好きなだけ欲しいので、ドカンといろんなのが送られてくる野菜ボックスも楽しみはありそうだけど、いらないものまできそうだし、そもそも複数の農家を回って野菜をかき集めてお届けしてくれるというサービスの元がとれるんだろうかと、消費者目線でもいろんなことを考えてしまう。

そういう課題意識は頭の片隅にあって、「今のところ無理」というとりあえずの結論で保留にしていたため、この「Good Eggs」の取り組み、そして「工夫すべきはロジスティクス」とシンプルに言い切っているところは、とても刺激を受ける。