フィリピン スモーキーマウンテンからの移住者の炭焼きによる仕事作り試作3日目(パート2)


8時頃におがくずを炭にし、11時くらいにココナッツ殻の炭焼きをし、13時くらいにひとしごとした感じでいたら、スモーキーマウンテンで炭焼きしていた人たちが、袋に入った大量の木片を運んできた。

スモーキーマウンテンのスラムに住んでいたときに、床に使っていた木片のようで、空になったドラム缶に入れ始めた。

木片は雨ざらしになっていたようで、大量の水を吸っているようで、「これじゃあ火はつかないな。ついても煙が水分で不完全燃焼して煙が出まくるな」と思ったけど、お構いなしに入れ始めた。

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カメラを向けるとこの通り笑顔になる。基本、フィリピンの人って、怖そうな顔で路上をうろついていたり、タムロしていたりするけど、声をかけてみると気さくで、満面の笑みで世話を焼いてくれる人が多い。

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自分の経験上、こういう湿りまくった材料には、大量の焚き火をして火をつけることができていたので、ダンボールとか火をつけられるものを乗せようとしたら、「いや、いい」という感じで、持っていたゴムシートの切れ端みたいなのに火をつけて木片の上にのせ、そこから下の写真のように上にまた濡れた木片を乗せ始める。

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「スリーアワーズ?」

と聞かれて、3時間ほどで炭になると説明して、実際におがくずやココナッツからでもできていたので、聞かれ、「火がつけばの話ですが...」と思いながらも、「イ、イエス...」となんとかなるだろうと思いながら返事をする。

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火をつけたゴムシートの切れ端の上に木片を十分におくと、ちょろちょろと心細い煙が立ち、「これじゃあ火はつかんな」と思ったけど、みんな去っていった。後でまた火をつけ直す必要があると思った。

その間、前回のエントリーで書いたように、ロケットストーブ作りやテストを手伝ったので、なかなかその時間がなく、1時間ほどしてドラム缶窯を見たら、大量の炭焼きの煙が上がっていた。

そしてそれからしばらくして煙突の温度が上がってくると煙が完全に燃焼して、下の写真のように無煙になり、安定した。

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やはりあの炭焼きのおっさんたち、ただ者ではないなと思った。

スモーキーマウンテンでは、ちゃんとした窯も煙突なんかなく、下記のナショナルジオグラフィックの記事のように地面に掘った穴の中で炭を焼く。

そうやって作られた炭をサリサリストアなどで見ると、驚くほどしっかりした炭になっている。しかも屋根もないようなところで、スコールの影響をもろに受けたりするだろうにと思うし、使っている道具も本当に切れないのこぎりとか、つかいにくい道具ばかりなので、驚くべき技術力というか器用さだと思っていたので、あんな線香の煙しか出ていない状況でも、後で火がつくのだとわかりきっていたので、みんな去っていったのだと思った。これはすごい。

早く彼らが炭をやきまくってお金をかせいで、子供たちの未来が切り開かれるような状況を作っていきたい。

 

大都会の炭焼き、マニラのスラム街
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012012703

木炭の可能性、マニラのスラム街
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012012704

不可欠な木炭、マニラのスラム街
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012012705

釘を集める子、マニラのスラム街
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012012706

 

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午後3時を過ぎるといつものように雲行きが怪しくなり、風が出てきた。

トタンで作った煙突が飛ばされそうになるので、針金と石で固定。

それでもしばらくして強風が吹き、煙突が吹っ飛んで近くにいた子供にあたりそうになったので、「あぶない!」と子供をかばうために飛び出したが、反射神経がないせいか疲れていたのかスローモーな動きで間に合わず、子供のほうが早く危険を察知してよけていた。自分の動きって思ったより遅いんだなと思いました。

それから何分かするとスコールが降りだして一時的に人がいなくなったかと思うと...

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しばらくするとこんな感じに子供たちが水遊びしまくります。

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もはやプール代わり。

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炭の火も消すことにして、鉄板を乗せるが、平たい鉄板ではなく、空気がいっぱい入りそうなので、水をかけて消すためにバケツを借りたら、路上の子供たちが、手伝うといって水を入れて、ドラム缶窯のところまで運ぶのを手伝ってくれました。

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今回の訪問で、以前より強く感じたことは、子供たちのハンパないかわいさです。

基本、私は自分の家族の子供とか、親しい友達の子供以外の子供をまったくかわいいと思えないタイプなのですが、今回の訪問では路上で声をかけてくれる子供とか、こんな風に手伝ってくれる子供とか、どこんちの子供かわからないけど一緒に遊んでいた子供たちがかわいくてたまらず、この子たちがこの笑顔のまま大人になってほしいと強く思い、そのために自分は炭焼きがんばる!と思いました。

下の写真は私がマニラへ帰る前に夕食をいただいたときに、子供たちが夕食を準備している写真。いやー、すばらしい笑顔。

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でも実際はフラッシュでようやく顔が見えているだけで、ホントはこんな感じにほぼ真っ暗の中で炭火焼きしているので、顔は見えない。写真でようやく表情がわかった。

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本当に日本の子供たちも、発展途上国に住むこの子供たちも大人になっても笑顔でいれるようにしたい。

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