トマトの木の炭と、ドラム缶での籾殻くん炭作り
昨日、TLUDストーブで竹炭を作ってきた農家さんのところで、同じドラム缶を応用して、もみがら炭を作ってきました。
昨日、やったことがないくせに、偉そうに書いた、下記の問題解決への仮説を検証するためです。
通常、もみがら炭は、田んぼに籾殻を山にして、煙突を立てて火をつけて作るのですが、これが見た目以上に大変らしく、まず、均一に炭にならないこと、水をかけて消火するにも、水が近くにないこともある、水をかけても完全消火ができず、翌朝には真っ白な灰になっていることもある、水をかけて消すため、固まってしまい、畑や田んぼに使うときに扱いにくい、など。
それを、このTLUDストーブのドラム缶部分を応用すれば、水をほとんど使わないで空気密閉で消火できるので、サラサラの使いやすいもみがら炭ができ、使いやすい。一度に大量はできないけど、炭化が進んだら材料を継ぎ足していくことで、200Lのドラム缶一杯のもみがら炭が一日にできる。
他の仕事をしながら使えるし、消火も蓋をして、土で周りの空気をふさぐだけなので、大変な片付けも必要ない。1日に200Lでも毎日使うことができるので、多くのサラサラなもみがら炭を作れる。
これはTLUDストーブとは関係なく、上が開いたドラム缶と、くん炭器さえあれば作ることができます。
その前に、トマトの茎の炭の報告。
僕が行く前にすでに完成していたのですが、フニャフニャのトマトの茎や竹の小枝なども炭になりました。
消火のタイミングだと思いますが、灰になっている部分も多かったですが、着火材の紙まで見事に炭になっていました。
トマトの茎はこんなものです。
こんなものが炭になるのなら、セイタカアワダチソウや、笹など、始末に困る雑草なども炭として活用できそうですね。
しかも、かなりの熱量が出るので、エネルギーにもなる。
くん炭作りに戻ります。
まず、ドラム缶の底で、紙とか、竹の小枝に火をつけて、上からくん炭器をかぶせます。
ブツブツした部分から空気が入り、煙突に吸い込まれていきます。
煙突が煙を吸い込むのを確認できたら、籾殻を追加していきます。
ある程度時間が経つと、炭化して沈んでくるので、さらに籾殻を追加。
3時間くらいでこんな感じに表面まで黒くなっていきます。
今日は時間がなかったので、途中でフタをして酸欠にして消火。
それでもある程度は炭化が進むだろうから、明日の朝どうなっているか確認しにいきます。
TLUDストーブのDIYキットをご購入いただく農家さんからは、
「おもしろい遊び道具持ってきてくれて、ありがとう!」
と、微妙な感謝のされ方をしました。
米や野菜作りに活用するのがもともとのキッカケでしたが、やはり、火遊びというのは仕事そっちのけでハマってしまうものです。