【バイオ炭団体紹介】コスタリカでのバイオ炭の20年間



By ガブリエラ ソト、 ステファン ヨゼフ

コスタリカへの、バイオ炭炉を委任する最近の旅行で、IBI取締役のステファン・ヨゼフは、熱帯農業研究教育センター(CATIE)のガビソロ氏とその仲間と共に、バイオ炭製造の施設を訪問した。これは彼等の報告文である。

20年前、サザキ・ショーゴという日本のボランティアが、ボカシとバイオ炭の強力な組合せ技術をコスタリカにもたらした。ボカシとは堆肥作りのシステムであり、土が健康になるとされる微生物(EM菌と呼ぶ)を使うものである。バイオマスとミネラルから微生物の作用でボカシができる。バイオ炭をボカシの混合物に加えると、微生物に居場所を与え、その生活を支える。 それは勝利の組合せで、有機農法の素晴らしい肥料ができることになる。

コスタリカでのボカシ、バイオ炭の工場。  作業者が発酵させるための、一握りの山の微生物を示している。

今日、Coopebrisasのヘンリー・ゲレロ氏は、新混合物開発とプロセス改善の、活発な計画の責任者である。 ヘンリー氏は有機農業団体(APODAR。 26名の団体。主要スーパーマーケットチェーンに有機野菜を提供) の代表者である。この15年間、全ての農業者は有機農業をボカシ肥料で行って来た。これらの有機農法は、その生産性が従来法に匹敵し、この技術は他の中米各国に広がって行った。 

 

材料
このプロセスで使われる炭は、サトウキビ(バガス)の搾りかすを、製糖所の簡単で非効率な炉で焼いたものである。

バガスのバイオ炭は甘い香りがし、pHは中性であり、このことは低温で焼かれたことを示している。

微生物は日本の強化EM菌と、近くの山のゴミから取った菌の混合物で、 糖蜜と米ぬかを混ぜて発酵させたものである。 これらの微生物はMM(山の微生物)として知られる。ヘンリー氏曰く、 “EM菌の働きはMMより速いが、MMは植物と土壌健康に大きな効果がある。それで、1:1に混ぜて使っている。”

ボカシ、バイオ炭工場での、嫌気的にカバーがされた穴と
好気性堆肥の山.

製造プロセス

製造は数段階のプロセスで行われる。初めに、材料成分が集められて工場の床の上で混合される。 材料は、 バガス炉からのバイオ粉炭、 鶏糞(MMで予め処理)、 牛糞(MMで予め処理)、もみ殻、リン鉱石、 糖蜜、そして炭酸カルシウム(最終的に添加する)である。

混合物はコンクリートの並んだ穴の中に入れ、プラスチックでフタをし、フタにコンクリートブロックを載せる。人がフタの上を歩き、嫌気性が保たれているかをチェックし、10~15日間保持する。

処理物は嫌気性の穴から取り出され、大きな床の上に広げられる。EM菌とMM菌の混合物がその上に噴霧され、好気的に20日間堆肥化される。小型の回転かき混ぜ機で材料の山に空気を入れる。

材料は1~17kGの袋に詰める。
材料の成分は N 1.6%,  P 1.4%,  K 2.7%,  Mg 1.4%,  Ca 8.81%,  Zn 393.75ppm,  Co 8 ppm,
     Fe  8.16ppm,  Mn  620ppm,  有機成分は 32.3%である。 
土壌への適用量は、様々な植物に対して、1.5 ~ 3t / haの範囲になる。

袋詰めのボカシ、バイオ炭。ヘンリー・ゲロロの野菜園。6家族を養っている。

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この記事は、インターナショナル・バイオ炭・イニシアチブ(IBI)の許可を得て翻訳し、掲載しています。
 
原文: 20 Years of Biochar in Costa Rica

http://www.biochar-international.org/bocashi

翻訳: 澤田茂友


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